鈴本演芸場

真昼の月

上野の鈴本演芸場へ初めて行きました。 
新宿は1階、池袋は地階なので、エレベーターに乗って 
2階に上がったのが、自分ではビックリでした。 
 
鈴本へ行ったのは、 
もちろん落語塾の萬窓師匠の落語を聞くためですが 
その前の喬太郎さんの「人妻販売員」も題名に惹かれてまして 
妖しいですよね、人妻販売員。 
何を販売するんだろうって…。 
 
喬太郎さんの創作落語だそうで 
とにかく登場人物が多いんですけど 
この落語家さん、演じ分けるのがメチャメチャ上手い。 
女性販売員の上品で可憐な姿から 
ちょっと変態チックな上司から、小生意気な坊主まで 
涙出るほど、笑わせてもらいました。 
 
萬窓師匠の演目は「唐茄子屋政談」 
7月の師匠の独演会で初めて聞いたんですけど 
人情話で、良い話なんですよ。 
7月のクライマックスでは客席がシーンとなって、 
私も涙が出そうになって、落語って笑うものだと思っていたら 
泣けるものもあるんだなぁってジーンとしたんです。 
これぞ、師匠の落語は正統派の落語ってカンジがします。 
 
先日「夢も噺も〜落語家三笑亭夢楽の道〜」という芝居で 
ただ笑えるばかりだった落語から、人の心に残る噺をしたいと 
人情噺の大家となるまで苦労した落語家の姿を観たばかりだから 
色々脳裏を過ぎりました。 
 
写真は「真昼の月」です。