「ウーマン・イン・ブラック」

ウーマン・イン・ブラック

大阪初日を観て参りました。 
初日なのに、ちょっと空席が目立ちました。 
自分より、前の席が空席だと、気になりますね。 
「関西の上川隆也ファンより」って大きな花束がロビーにあって 
個人で贈っているのか、関西のファンで募って出したのか 
妙に気になりました。 
 
気になると言えば、開演直前に 
とても高齢の女性が劇場案内係と付き添いの女性と現れて 
非常にゆっくりと前方真ん中のいい席へ歩いて行かれるを観ながら 
ああ、この方が着席したら始まるなあ。 
どこかで上川さんのファンでかなり高齢の方がいらっしゃると 
見た(読んだ?)コトがあるけど、この方かもしれない…と 
想像していました。 
 
で、お芝居がどうだったかというと 
面白かったですよ。 
ホラーですからね、大体一旦安心させておいて 
最後にまた驚かすというか「ゾーッ」とさせるのは 
予想がついていたんですが、 
一幕終わりにどんな風に「ゾーッ」と 
させるのか判ってしまったのが残念で、 
もう少し予想を裏切って欲しかったなぁ。 
 
上川さん、斎藤さんは熱演。 
でも、私の席が後方だったので、あんまり怖くなくて。 
前方の席に座っていた方々は劇場を出るときに 
「怖かった〜」と仕切りに話していたので 
やっぱり客席によって、恐怖の伝染の仕方が違っていると思います。 
上川さん、斎藤さんの本当に怯え、おののく表情が 
間近に見れたら、違うだろうなあ、と思いました。 
あとは想像力がかなり必要な芝居。 
若い感性が鋭い人ほど、恐怖体験が出来るような気がします。 
 
でも不思議な感じでしたね。 
開かずの間だった扉が、急に自動ドアのように開くシーンとかで 
客席中が恐怖に思わず「おお〜」みたいな声が上がって 
それから、その声に驚いて、ちょっと笑っちゃうっていうか 
妙な雰囲気というか一体感がありました。 
 
残念だったのが、パルコ劇場の記念すべき公演の初日だった為か 
関係者が2幕から、空席だった客席にかなり入りこんでいてですね。 
スタンディングオベーションや「ブラボー」という歓声を 
率先して上げて、周りを誘導したのが、”やらせ”的で嫌でした。 
記念すべき公演の初日なので、盛り上げる為にやったのか 
そうしないと外人の演出家サンが臍を曲げると思ったのか 
それとも一緒に舞台を作り上げてきて、純粋に初日おめでとう!と 
そうなってしまったのか、判らないんですけど 
パルコ劇場プロデュースとかの初日ではよくある光景なんでしょうか? 
 
役者や演出家に気持ち良く、お芝居してもらうために 
制作側の視点として、多少”やらせ”でも盛り上げた方がいいという 
気持ちも判るんだけど、 
でも純粋な観客からすると、ソレが凄くいやらしくも思えて 
難しいなあ、と思いました。 
さて、次は東京初日なので、また同じコトが起こるのか楽しみです。 
また席が後方なのが悲しいんだけど(T^T)