3回目「ナツヤスミ語辞典」

みき丸ナツヤスミ語辞典

予告どうり、3回目の「ナツヤスミ語辞典」は 
ビートルキャスト。 
当日券に並んで、前方の上手寄り。 
 
前2回は下手寄りで、後方だったので 
上手の岡田達也氏を堪能したくて、絶対上手の席狙いでした。 
 
結果、3回目にして、初めて泣きました。 
ムロマチの気持ちに感情移入したら泣くかもしれないと 
予想していたんだけど、 
そうではなくて、カブトがウラシマに本名を聞こうとして 
ウラシマは父親とは名乗らなくて、 
「同じカメラを昔使っていた。きっともうボロボロになっているだろう」 
と言うと、カブトが 
「母さんが、このカメラはとっても大切にしていたんだ」 
と答えるあたりの会話で、ポロッとね。 
 
父親だって名乗れないウラシマが切なくて 
多分、父親だろうと思いつつ、ハッキリ聞けないカブトが切なくて 
そして、カメラを大切に保存していて、娘に託したムロマチの気持ちが 
切なくて…。 
 
この作品が好きな人は、結構泣いていると思うんだけど 
ビートル初日とか、2階席で見たときにも 
鼻をすすっている音が聞こえてきて、 
「おいおい、泣ける!?」なーんて思っていたんですが 
不覚にも泣かされてしまいました。 
 
ただ、3回観ないと泣けない作品ってどうよ!? 
とも思うし、もしかしたら私が今まで一回観て 
「もう、いいや」って切り捨てたお芝居の中にも 
何回も観ると、スルメのように味が出てくる作品もあったのかも 
しれない…と想像してみました。 
ただ、演劇ってチケット代も高いし、普通は1回しか観ない。 
そういう物だと考えて、作るべきだと思う。 
 
ちなみに一緒に行った方が凄く気に入ってくれて 
「判り易いよ!!」と仰ったので 
「ナツヤスミ語辞典」に関しては、私の理解力が低すぎるのかもしれないと 
ちょっと…(x_x;)しゅん 
 
あ、そうそう、なんでカブトが15年前のウラシマの姿を 
カメラで撮影できたのか不思議だったんですが 
撮影の瞬間、ウラシマがカブトの肩に手を置いているのね。 
な〜るほどって、観る度に色々発見できて嬉しい。 
 
3回観て、もう観ないっていうか観れないけど 
本当は、もう1回ドルフィンを観たくなっていて 
多分ドルフィンを見たら、またビートルが観たくなって… 
きっとエンドレス。