「柳家権太楼一門会」
落語塾の先生(二人居るうちのひとり)柳家太助さんの出演する
「柳家権太楼一門会」の夜の部・上方噺を聴きに行きました。
「色事根門」…柳家さん太
女にモテるにはどうすればいいか、長屋の八ちゃんが
御隠居(?)に訊きに行き、女にモテる10項目を教わる噺で
1.なり2.面3.銭4.芸5.精6.弁8.力10.評判
順番違うかもしれません。そして、あと2項目忘れてしまいました。
成る程な、と笑ってしまいました。
「無精の代参」…柳家太助
朝起きようとして、布団の割れ目に足の指が挟まって
抜くのが面倒くさくて翌日まで寝ているような無精者が
知人の変わりに参拝へ行く噺。
枕の小噺を聞いたのは3回目でしたが、一番面白かった。
回を重ねるごとに工夫されて、面白くなってきたのが
よく判りました。
実は落語塾でも課題として出されて、発表の日、予定があって
出席出来ないのをいい事に覚えなかった小噺だったりもします(^^ゞ
「次の御用日」…柳家さん光
ほんのいたずら心で脅かした事が重大な事件になって
お白州で取り調べを受けるようになる噺。
もう、関西弁の丁稚さんが可愛くて可笑しくて仕方ない。
取り調べする代官さんとの落差とオチへ行くまでの
間の取り方が上手すぎ!好きですねぇ(^。^)
「京の茶漬」…柳家三太楼
京の女を嫁さんにもらったと自慢する家に遊びに行くが
お茶の一杯も出てこない。帰り際に「何のおかまいもしませんで
お茶漬けでも…」と言われて、京のお茶漬けがどんな物だか
何とかして食べようとする小噺。
三太楼さんの女性を演じる時のシナの作り方が絶品。
喉が乾いてお茶が飲みたい所とお茶漬けすする所では
本当に自分も喉が乾いたし、お茶漬けが美味しそうで
お腹が空いて仕方なかった。
「無い物買い」…柳家小権太
お金のかからない遊びとして、お店を冷やかして回る噺。
こんな客が来たら、嫌だなあ…。
店の亭主は頑張っていたんだけどね。
「太神楽」…和助仙三
上方落語に合わせて、西洋風に兆戦!と言う事で
クラッシック・洋楽に乗せて、ボールとナイフのジャグリング
(と言うのかな?二人で6個くらい使ってやっていました)
間の小ネタ・日常生活で役に立つ曲芸は大拍手でした。
「質屋庫」…柳家権太楼
質屋の蔵に眠っている曰く付きの品物に幽霊が出るというので
どの品物から、どんな幽霊が出るのか夜に見張りをする噺なんですが
とにかく長くて、登場人物も多くて、出てくる人ごとに
小噺になっていて、大元のストーリーを忘れかけてしまうのが難点(?)
面白くて、たくさん笑ったんですけどね。
好きなのは、定吉さん。
やっぱり子供が可愛いのは柳家の芸風なのか!?
オチの菅原道真公が「流れる」というのは、
知識が無いと判りにくかったようです。