「Campus;full」

15時 berd's-eye viewさんの「Campus;full」を見ました。　
おしゃれ劇団と聞いていたんですが　
本当に衣裳、セット、音楽、映像、ダンス、照明と　
センスが良くて素敵でした。　
　
特に青山円形劇場の円形という舞台が上手く利用されていて　
天井に半球体（透明のボウル）が５つ吊り下げられていて　
そこへ水が滴り、舞台上の水が落ちる場所にも　
水槽と洗面器（？）が作られている事。　
水槽の中、本物の金魚が泳ぐ姿、ビー玉が転がっている様　
水の滴り落ちる音。　
マイナスイオンの空間でした。　
　
「溢れてる…」というセリフで始まり　
円形劇場の客席の奥に役者が立ち、円形の壁に映し出される　
映像とダンス。　
　
何が溢れているんだろう…。　
溢れるものは、時間？言葉？想い？記憶？愛？　
　
付き合い始めたばかりの初々しい感じがするカップル。　
いつの間にかきちんと向き合って会話しなくなったカップル。　
ルームシェアしている男女。　
モト彼と住んでいる部屋に今の彼氏が訪ねてきて　
混乱している男女。　
好きなのに付き合わないという風変わりな女に振りまわされる男。　
意味の持たない言葉で会話して遊んでいる男女。　
色々な男女のシーンが散りばめられていく。　
　
私が好きだったのは、初々しいカップル(?)　
彼女が彼氏の目を閉じさせて、口紅を塗ってあげるの。　
芝居では、腕に口紅で書いた花を、彼女の腕に重ねて　
同じ花の模様を付けるんだけど　
自分も若かりし日に、彼氏に口紅塗って、　
口紅のキスマークの付けあいっこした事を思い出して…。　
本を破いて、捨てて回るシーンも好きだった。　
言葉なんていらない、そんな気がして。　
でも、彼はラスト付近では壊れているようで　
彼と彼女が、天井から滴り落ちる水に濡れているシーンが印象的。　
　
ま、こういう自分でいっぱい頭を使って感じるお芝居は　
なんていうか、見てない人には上手く伝え辛くて困る。。。　
最後のセリフは「愛って何？」