StudioLifeの「LILIES」は 
大沢健君が客演されると聞いて、絶対行かなくちゃ!と。 
彼が12才の頃から雑誌で見て気になりだして 
宮沢りえ主演の「ぼくらの七日間戦争」も 
モックン主演の「ファンシイダンス」も実は彼目当てで見てました。 
それから、劇団青い鳥を観たのも大沢君が客演した「ハムレット」だし。 
(でも普段は、特にスケジュールとか出演作とか気にしてないんだよね) 
 
Wキャストなんですが、もう片方が旅回りの劇団時代に一緒だったY君が出る。 
初演時に評判だったと記載されながら、配役がどー考えても 
ROUGE版の方が良すぎるだろう…。 
なんか可愛そうになってきた…。BLANC版も観てあげなくちゃ! 
まあ、両バージョンともチケット完売しているみたいなので、 
私がそんなに気合入れなくてもいいんですが…。 
ちなみに本日は当日券に並んでいたら、いい席を定価で譲ってもらえました。 
 
話は、1952年のカナダのケベック州の刑務所から始まる。 
無実の罪で投獄されたシモンが、自分を刑務所へおいやって 
今は神父となっているビドローとようやく面会出来て、拘束し 
刑務所の仲間と協力し、40年前の出来事を芝居として見せるのだった。 
神父ビドローに真実を話させるために。 
 
カトリック信者の話なので、同性愛が禁じられていた時代に 
愛し合ってしまったシモンとヴァリエ。 
シモンに憧れて、ヴァリエに嫉妬するビドロー。 
ヴァリエの母は5年も戻らない夫を待ち続けていて、 
父親にヴァリエとの関係を知られてしまったシモンは鞭打たれて 
女を愛そうと、パリから来た金持ちの年上の女と婚約してしまう。 
それでも、惹かれ合う想いは止められなくて…。 
 
話は、難しかったですね。 
宗教観とか時代の為に、会話の内容に付いていくのが大変で 
理解もちゃんと出来たかどうか。。。 
なんか、ここは笑うシーンじゃないのかな?って思うところで 
客席が誰も笑わなくてね。私が可笑しいのかなあ?って悩んじゃった。 
(いや、でも役者の演じ方は、コミカルだった、と思う) 
難しすぎるから、笑う箇所も、難しい言い回しなのかと 
みんな悩んじゃっていたんじゃないかと…。 
 
しかも少年ビドロー役の舟見君はかつ舌が悪すぎて、何言ってんだぁ? 
後半は良かったのよ。彼はビドロー役に雰囲気が合っているし 
自分も若ければ、屈折しまくったビドロー役は演じてみたい程 
いい役なんだなぁ。 
 
美形二人(大沢君&喬君)の悲恋がメインかと思いきや 
一番良かったのは、 
伯爵夫人(曽世さん)とパリから来た女(藤原さん)の対決シーン。 
女って怖い。女って凄い。女って強烈!! 
というシーンを男性が演じている訳だから、う〜ん、凄いなあ。 
「死の泉」も「月の子」も結局ライフって中年女性を演じている役者が凄い。 
美形を目当てに観に行っていても、ココは凄い!とか、ココいい!っていうのが 
女性のシーンになるのは、脚本・演出が女性の倉田さんだからか 
はたまた、私が女だからなのか!? 
凄く共感したり、胸を突かれたりするんですよね。 
今回、美形二人の恋物語には全然心を動かされなかったので…。 
 
いや、熱演だったんですよ。 
君達何回泣いているの!?ってくらいボロボロ泣いてくれて 
泣いても綺麗な顔だったし、喬君は後姿ヌードまで披露してくれるし 
客席もね、ヴァリエの手紙っていうか詩 
(シモンへの「愛している」って内容のね)で 
かなり泣いている人が居たし、でも今回は私は感情移入できなかったんだな。 
7列目中央といういい席だったのに…。 
 
ひたすら、大沢君の顔を見ていました。 
やっぱり彼の顔は綺麗です。好きだなあ。 
ちょっと触ってみたい。 
もちろん演技も良かった。 
鞭打たれてからの怯え方が、こんな人だったけ!? 
ってビックリするくらい、おどおどとした動作、笑い方で。 
鞭打たれるって、物凄い精神的抑圧と肉体的苦痛を与える物なんですね。 
(「トーマの心臓」を思い出しました) 
 
そうそう、来年「月の子」再演するんだよね。 
なんて無謀な!!って驚いているんだけど、 
今回笠原さんも及川君も出演していないから、年に1回は姿を観たいし 
大好きな清水玲子さんの「月の子」って聞くだけでね 
とりあえず、改訂を期待してしまう自分が居るのよ、、、(;´д`)とほほ