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そして、最強★プラネタリウム「U.F.O」
一人で行く予定だったんのですが、
「弥次喜多」を一緒に観た友達が時間もお金も余裕があるというので、
一緒に行きました。
その子に「どんなお芝居をするところなの？」と聞かれて
「ＳＦ。劇団名にプラネタリウムとついているように、”最強★プラネタリウム”から
　いろんな星を見て体験するお芝居で、ダンスがカッコよくて、客席いじりがあるから
　あんまり前の席とか、通路側には座りたくない劇団」
と説明いたしました。
そしたら、今回はとある星への旅ではなく、沖縄から海底に沈んだ都市「ニライカナイ」への旅でした。
最強さん、ほぼ毎回、沖縄公演をされているので、沖縄の話がしたくなったのかなぁ、と。
「ニライカナイ」とは、沖縄地方に古くから伝わる言葉で、海の彼方にあるとされる理想郷、または神々が住むところ、なんだそうです。

お気に入りは、カヴァリエ（イルカ）役の石川久美子さん。
イルカが優雅に泳いでいる動きが見事で、綺麗なんです。
手前で、役者が演技していても、奥の照明当たっていない場所にいるカヴァリエに目が釘付け!!
綺麗で可愛い。。。
オープニングのダンスの時も石川さん側だったので、
まだイルカの被り物がなく、メッチャ笑顔で踊っている彼女がチャーミングでした。

それから、ディプトロンが死ぬシーン。
最強の芝居は、必ず死人が出るんですけど、
人の死ぬシーンで泣かせるのが、私、嫌いなんですよ。
特に戦闘シーン（若手ＳＦ劇団には付き物だけど）で。
ところが今回は、死んで行く人を舞台上に出さない演出で上手かったなあ、と。
戦闘により、潜水艦に穴が開き、水が入ってきた部分をハッチを閉めて
切り離そうとするんだけど、その場所にけが人を助けに行ったディプトロンが居て
ディプトロンの姿は舞台上には出さずに
操縦席（？）に通信の音声だけが流れるの。双子の弟ボスキアンに
「皆が助かるために、自分の事はいいから、ハッチを閉めてくれ」
と言い、ボスキアンが俊巡していると、代わりにネモ艦長が
ハッチを閉めるボタンを押そうとして、
それを突き飛ばして、自分の手でボタンを押すボスキアン。
橋本ユウスケさんが演じているんですが、
ボタンを押す前の葛藤、揺れから、押した後、ディプトロンの最後の悲鳴が
流れる下りでの演技にウルウルでした。

それから、「未熟で未完成な人間だから…」のセリフが好き。
後に続くのが「楽しい」か「いとおしい」かだったと思うんですが
ダメダメな自分でも、頑張ろうって改めて思いましたね。
（ま、ありがちなセリフでもあるんですが）

残念だったのは、川崎隼一さんが出演されていなかったこと。
チラシの出演者をチェックしようよ、と自分で突っ込み入れるけど
私にとって最強と言えば、川崎さん、だったので…。
川崎さん出演されていなくても、どこかの星へ行かなくても
さくらまきさん、伊丹孝利さん、佐々木久美子さん、おのよーこさん、
とパワフルな最強メンバーで過去の公演に全く遜色なく、楽しかったです。
（誰が正式な最強メンバーなのか、解らなくなってきました…）
ゲストのエイサー海人の演奏を生で体験することが出来たのも嬉しかった。
役者も全員引っ張り出されて、踊っている姿は本当に楽しそうでしたね。
ただ、初日だったせいか、エイサー海人の退場と物語に戻るタイミングが
上手く処理出来ていなくて、もたついていたのが残念です。

次回作の「天体観測〜アポロのお尻〜」も楽しみです。
だって「お尻ぷりぷり」らしいから。