炭酸ズノウプロジェクトさんの「ONEDOZEN」

kikimimi202004-05-27

初日を観に行きました。
私は初日好きです。初日見て、面白かったら、また行こうと思うから。でも、「燃えよ〜」は初日「う〜ん…」状態だったのに後半別な芝居になっていたので、初日だけで判断してはいけないと思い始めました。(まあ、「燃えよ〜」は公演期間が長いからなぁ)


そんな訳で「ONEDOZEN」初日だったので、感想は辛口なんですよ。
プロローグで、主人公が「一年前のコトを思い出していたの」というセリフで過去に戻るのは、キャラメルっぽいなぁと思いました。それは好きなのでいいんですけど、1年後の話になっても、小刻みな時間を遡るシーンが続くんですね。最初に1年後に遡っているのに、その過去でまた何回も、小さくタイムバックするのは観客に混乱を与えるし「また?」という印象が強い。そして、もしタイムバックを今回の作品の特徴としてやりたいのであれば、最初の大きなタイムバック(主人公に1年後を語らすような手法)をしない方がいいと思いました。両方取り入れたために、どっちも中途半端になった気がします。
だって、小さくタイムバックする時の音楽と役者の動きが面白かったんですよ。あれがもっと何回も繰り返されれば、ハマって楽しくなれそうだったのに残念です。


なんだろう?パンフレットの麻見さんの言葉を読んでから芝居を見ていたので、今回はますます迷いに入ったような、迷走しているような感じを受けました。
遊園地なのはいいんだけど、前回作品よりもピントが絞れていないような…。登場人物が多いから、登場人物一人一人に見せ場を作ろうとして、焦点がボケてしまったのかとも考えたんですが、登場人物が多くても焦点を絞った作品を書くことは可能だし…。


前半はちょっと噛みあってない印象があって、私は笑いのシーンで笑えなかったです。でも最前列でメチャ受けしていた方もいましたね。
そのお客さんのパワーを貰ってか(?)、後半はいつもの炭ズらしく疾走感のある楽しい舞台になっていました。
サービス精神が旺盛なんでしょうね。いや、遊園地だからか。とにかく、ダンスシーンあり、飛行シーンあり、剣での戦闘シーンあり、メガネ海賊ありと盛りだくさん。
メガネ海賊シーンは、好きなんだけど今回は無理してそのネタやらなくてもいいよ…と思ってしまいました。なんとなく全体の流れから、かなり浮いたような。次のシーンへも上手く繋がっていなかったような気がするので。
牧野さんの飛行シーンは、「ポストマン」を思い出させて、炭ズファンが長い人には嬉しいシーン。
前回登場したトランポリンも大活躍で、常に新しい事を取り入れよう、挑戦しようとしている炭ズは凄いなぁと思うし、応援したい。その進化を見届けたい気持ちにさせてくれます。
だから、頑張れ!炭酸ズノウプロジェクト。