『月の裏側』

恩田陸さんの『月の裏側』を読みました。月の裏側
九州の水郷都市・箭納倉で立て続けに起こった三件の老女失踪事件を調べるうちに恐ろしい真実(?)に気付く物語。

小さい頃、実は自分以外の人間は全て宇宙人で、夜自分が眠ると食べられてしまうのでは?と不安に駆られたことはありませんか?
私はそんな想像をした事があります。目を閉じるのが怖かったですね。
そんなコトを思い起こさせるストーリーだったので、風邪で微熱がある状態で読んでしまって失敗しました。
途中からどうなるのか、凄く先が気になって一気に読んでしまったのですが、「だから結局何がいいたいの?ちょっと後味悪いなぁ」という感想です。

箭納倉の水郷都市としての描写がいいです。九州の水郷都市と言えば、柳川。
その昔、小中学校を廻る劇団に居た際に柳川でオフ日があって、
川下りの光景を見たことを思い出しました。季節も五月か六月でちょうどいい気候だった。
当時はお金が無くて舟には乗れませんでしたが、いつかまた行きたい場所でもあります。