水の神様

kikimimi202005-04-13

道路工事をしている道を歩いている。工事は道幅いっぱい、数メートルに及んでおり
通行止めになっているが「お参りに行くので」と言って通らせてもらう。
頭の中で「♪行きはよいよい、帰りは怖い♪」というフレーズが浮かぶ。
交差点直前まで工事は続いており、交差点を渉るとすぐに赤い鳥居がある。参道には人影がまばらにあるが、誰も私に気付かない。
私のことが見えていない。それは私が鳥の姿だからだ。地面スレスレの低い位置でしか飛べない鳥。
手洗い場を過ぎ、いくつかの神様(熊やオオカミが居たように記憶する)が祭ってあるが私の目指す神様ではない。
結局、参道を引き返すと道の端にある電話BOXの中に水を湛えた器を発見する。水の中には神様の姿がある。一人ではない。子供を連れた神様のように見える。しかも水を湛えた器は一つではなく、二つある。
私が見ていると、周りの人たちも「こんな所に居たなんて、気付かなかった」と集まりだす。
水が欲しい。とても乾いていて水が欲しいと思う。
すると誰かが器を持ち上げて、水を替えようとする。でも、その水を替えてしまうと神様は居なくなり、器は割れてしまう。