新宿コマ劇場の騒音事件について

私は、キャラメルサポーターなので、加藤プロデューサーの日記もよく読んでおり、そこで記載されている新宿コマ劇場騒音事件について、かなり関心を持っています。
http://www.katoh-masafumi.com/diary/index.html
(※5月30日、6月3日、6月5日、6月8日、6月11日を参照ください。)


日記を読みながら、私も何かこの件に関して出来ないかと思い悩んでいたのですが、現在は東京を遠く離れて、シアターアプルまで音漏れの状況を自分の耳で確認することが出来ないことと、ネット上で「思ったほど気にならなかった」というような声も聞いたので(座席によっては、かなり振動が伝わって気になるらしいが)静観していました。


でも、6月16日の日記を読んで、これは書かないといけないと思いました。
(私のブログなんて、そんなアクセス無いんだけど、何かしたくなりました。)


キャラメルボックスシアターアプルでの公演が終わったので、この事件の行方については、加藤さんの日記ではなく、他の所へ確認に行かないといけないのかと思っていたんです。そしたら、加藤さんがわざわざ『ミザリー』(現在シアターアプルで公演中)の音漏れ状態を確認しに行っていました。まず、その姿勢に感動しました。


そして、音漏れの状況が変わっていないことに失望しました。
(それまでの経緯で、建物の構造上、そんなに簡単に解決する問題でないことは分かっていましたが。)


キャラメルの芝居は元々曲や効果音が大きいですし、動きのある芝居なので、騒音があまり気にならなかったという意見にはなんとなく頷けていたんですが(加藤さんの日記でも様々な対策を取られていたことが分かりましたから)
ミザリー』は渡辺えり子さんと小日向文世さんの二人芝居でホラーです。無音の緊張感を強いられるシーンや、恐怖におののき小声での演技などあるのは容易に想像が出来ます。そんなお芝居で、他の音がして、集中力が途切れ、現実世界に引き戻されるのは、許せなくありませんか?


ホラーの芝居というと『ウーマン・イン・ブラック』しか観ていませんが、あの恐怖は、劇場の防音が大前提になって作り上げているものだと再認識しました。当たり前なんですが、役者の息遣いだけが聞こえる無音状態があってこそ、ちょっとしたこと(音や芝居)で恐怖が高まるのだと。


そして、芝居以外の音が聞こえる中で息の詰まる二人芝居をされている渡辺えり子さんと小日向文世さんの胸中を思うと泣けてくるのです。きっと、音漏れしていても、自分達の演技でお客さんに気付かせない、芝居の世界から現実に戻さない、と必死に戦っていらっしゃるんだろうなぁと。


きっと新宿コマ劇場の方々も何とかしたいと思っていらっしゃると思います。本当は建物自体の大規模な工事が必要なようだというウワサも聞きました。それが本当でも「コマ劇場の芝居が終わるまでそんな工事に入れないよ」と傍観しないで下さい。役者が戦っているように新宿コマ劇場関連の方々も戦ってください。日々諦めずに少しでも音漏れが無くなるように何らかの対処・善処をお願いします。よろしくお願い致します。


P.S あぁ、私って演劇を愛してるわって書いていて思っちゃいました(^^ゞ