『59番目のプロポーズ』

59番目のプロポーズ キャリアとオタクの恋

59番目のプロポーズ キャリアとオタクの恋

さて、先日(6/3の日記参照)紹介致しました『59番目のプロポーズ』ですが、Amazonで予約して無事に届きました。
ちょろっと読んで、思ったのは「よっ読みにくい!」元々ネットで横書きされていたものを縦書きにしたから(自分が既にmixiで横書きの書体で読んでいたこともあり)なんとなく読みづらく感じました。


本文は、mixiで綴られた内容そのままで目新しいことは無いのですが、日記内にアルテイシアさんと59番さんのマンガやアニメ、『雑誌ムー』等のマニアックな用語がいっぱい出てきますので、一般(?)の読者のために下段に注釈、巻末に用語解説が付いています。
書いているのは、アルテイシアさん、59番さん他、その分野の詳しい方々。私も知らない用語(言葉やタイトルは知っていても、内容が良く分からない)が多かったので、その用語解説でまたまたちょっと知らないマニアックな知識(でも、もしかしたら詳しい方には周知の事実?)を知ることが出来て面白かったです。


そして、予約特典の『59番サバイバル護身術』とUMMAの絵(59番作画)が付いてきて、ニンマリ。護身術は痴漢対策にマスターしたいと思います。


何より、巻末に「59番からの手紙」というのが、見開き2ページに渡って掲載されていまして、これを読めただけで大満足です。

私は、幸せというものは自然にその辺に転がっているように見えて、実は不断の努力と練習なしに得られるものではないと思っています。
こうやって出会えたのも努力と練習のたまものなら、彼女を守っていくのも努力と練習だと思います。

一部抜粋ですが、コレで泣きました。


「キャリアとオタクの恋」と副題がついていますが、最初は二人の経験値や知識による考え方のギャップによる驚きが面白いのですが
(例えば、「クリスマスの企画を考えて」とアルテイシアさんに言われて、59番さんが「クリスマスディナーとか全く思いつかなかった。もっと奇抜な企画かと思っていた。」と言って挙げた変な企画が、クリスマス般若心経大会・モビルスーツ一筆書き対決・生きたイカとタコを戦わせる・二人セーラーマキュリーetcとか…)
「何?この人、変な人」と自分と異質な人を切り捨てるのは簡単ですが、何故そう思うのか、そう考えるのに至ったのか、アルテイシアさんが59番さんを理解しようと(或いはマーケティングしようと)歩み寄り、アルテイシアさん自身も59番さんに自身の過去を語り、癒され、信頼しあってゆく姿に感動する話なのです。


だから、アルテイシアさんの日記である本を読んでいくうちに59番さんって只者ではない!現代の士(サムライ)かもしれないと思い。その59番さんが書いた手紙を読んで、その言葉だけでなく、その奥底にある想いに深く深く感動してしまうのです。


mixiに登録されていない方は、出版社の公式サイトhttp://59th.jp/で1〜2章が立ち読みが出来るようになっていますので、よろしかったら、是非お試しください。