『娼年』

娼年 (集英社文庫)

娼年 (集英社文庫)

石田衣良さんの『娼年』を読みました。
二十歳の少年がひょんなことから会員制ボーイズクラブで働くようになるお話です。ちょっとだけ、山田詠美さんの『ひざまづいて足をお舐め』を思い起こしましたが、『ひざまづいて〜』ほど面白くはなかったなぁ。


人間の欲望に忠実(?)な様々な女性が出てきますが、好きなセリフがひとつだけ。

私は明日四十五歳になる。あなたにこんなことをいって理解してもらえるかわからないけれど、四十代はとても素晴らしい年頃よ

私の四十代は、どんな素晴らしい年頃になっているのだろう、と思った。私もこのセリフの女性のように45歳の誕生日を迎えたい。素晴らしい四十代を迎えるために今一瞬を大切に積み重ねていかなくてわ。