『THE WINDS OF GOD』

kikimimi202005-08-15

http://blog.eplus.co.jp/winds/

まず終戦記念日にこの作品を地元で見ることが出来て嬉しかった。
色々考えさせられました。今井さん、ありがとう。


とにかくカーテンコールの今井雅之さんが熱かった。特攻隊を扱った芝居のため色々言われることもあり、一度封印しようと思ったけれど、そう決意した二日後に9.11テロが起こり、 そこで「カミカゼ・アタック」と称されたことが大変ショックで、再びこの芝居をやらないといけない。 もっと沢山の人に観てもらわなければならない、と思ったのだそうです。再映画化、がんばって欲しいです。(その前に私は前作の映画も観ていないので、観ないとね。)


そして舞台の方ですが… 。
かなり遅刻して入ってくるお客さんが多すぎたこと。劇場ではなく公民館での公演なので扉が二重ではなく、人が出入りする度に廊下の明りがホール内に漏れて気が散ったり。おしゃべりや笑いが過剰な人(「○○だって」とネタを復唱して笑う等)。携帯電話を鳴らす人など、あんまりいい観劇環境ではなかったので、ちょっと醒めた目で舞台を見ることになりました。


何度かウルウルするシーンはあるのだけれど、それが純粋に芝居に感動しているのか「特攻隊」という言葉から連想する様々な想いに反応しているのかが、自分でも判断がつきませんでした。
特攻隊員役の役者さんは熱演されていたのだけれど、日本人なら「特攻隊」という言葉に過去何らかの形で接したことがあり、その時感じた想いをプラスして一層泣けるという反応を起こしているのではないかと何処かで冷静に見ている自分がいるのです。


ストーリーで気になった点。
・現代のお笑い芸人が、戦時中にタイムスリップする話とは聞いていましたが、
 それが前世の自分にタイムスリップするという下りを納得させる要因がいまひとつ
 決め手に欠けるというか…。
・今井さん扮するアニキが特攻を志願する下りが突然に思えたこと
・夢を諦めて田舎に帰ろうとしていたアニキの心の変化もちょっと唐突に思えたり…。
・ストーリーじゃないけど、「X japan」の曲を使っているのが気になりました。
 そのシーンに合っていない、ということではないのだけれど、なんで「X」なんだろうと。


冒頭に書いたようにこの作品を終戦記念日に観劇することが出来て、色々考えさせられて、とても意味のある出会いだったと思っています。