『麒麟館グラフィティ』
- 作者: 吉村明美
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1995/10/01
- メディア: 文庫
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かなり夢中で読みましたね(;^_^A
檜祖母が急逝して、管理することになった麒麟館へ向かう途中で家出した女性を拾った大学生・妙。その女性は、憧れていた男性の妻だった−−−−−という話です。
私の日記はほぼ常にネタバレなので、お気をつけて頂きたいのですが。
とにかく、菊子の夫・宇佐美秀次に腹が立って腹が立って…。妙が物凄く憧れていた先輩だから、奥さんに冷たいのは、愛情表現が下手な人なんだろう、とか、きっと最後は悔い改めてくれるのだろう、とか色々想像して読んでいたのだけれど、読めば読むほど嫌な男で……。6巻で怒り心頭して「落ちぶれて、のたれ死んでくれ」と思い、10巻では「二人の女を不幸にしやがって」と導火線がバチバチと燃えている状態で。なので、ラストは妙と菊子があなたを許しても「私はやっぱり許せない〜〜」と感動できなかったのでした。・°°・(>_<)・°°・。
菊子さんの健気さや妙の強さ、火野の一途さとか他の登場人物やエピソードは、ほぼ全て好きだったのに…。