『焔の刃を研ぎ澄ませ』

表紙裏の作者プロフィールに風音編はこの巻で終わりと書いてある。え?この間、クラスメイトは7冊あるって言ったのに…。彼女の考えでは、キリがいいと思えるのは、まだ先ということらしい。。。
読み終えたら、確かにこの終わり方じゃ、前作ほどではないにしても、続きが気になるのでキリがいいとは言えないよなぁと納得。


さて、前作を読み終わって、もっくん(紅蓮)がどうなってしまうのか大変心配だったのですが、シリーズがまだ続いているということは、上手いこと昌浩ももっくん(紅蓮)も無事なんだろうと思っていました。さらに「あとがき」を先に読んで、ますます安心して読み始めました。(いや、いつも「あとがき」を先に読んでいるんだけどね。)

昌浩が高於の神に「神殺しの力」を授かりに行ったシーンが不自然に終わっているので、昌浩が自分の命と引き換えにもっくん(紅蓮)を助けようとする展開は予想できました。が、もっくんが記憶喪失になっている展開は想定外でした。それはあんまりだぁ〜と思ったのですが、もっくん(紅蓮)のことを考えたら、この展開が一番いいのだと思いしたす。このまま記憶喪失でいさせてあげてください。
(そうは問屋が卸さないのは分かっているけれど、もうこれ以上紅蓮を苦しめないで欲しい。)


↑のように書いていると、紅蓮(もっくん)のファンなのかと思われてしまうでしょうが、違います。もっくん(紅蓮)と昌浩は主役なのでワンセットで気に入っているだけです。
今まで、どの登場人物も平均的に好きだったんですけれど、前作でやっとかなりのお気に入りキャラクターが出来ました。(結構「少年陰陽師」好きのサイトがあるようなんだけど、そこまでキャラクターに入れ込んでいるのが凄いなぁと思っていました。年の差でしょうが…。)
六合(りくごう)さんです。普段は冷静沈着なのに、風音に関するコトにだけ感情を露にする、何かあったら必ず守ってくれそうな大人の男、六合さんがお気に入りです。
それから、勾陣もカッコいい大人の女って感じでお気に入りです。
キーワードは”大人”なんですね(笑)きっと自分が実年齢に対して、幼い反動です。